歯を失った方への治療方法
歯が折れたり欠けたり、抜歯が避けられず完全に失ってしまったりというとき、治療方法としては次の3つの選択肢があります。
- 入れ歯
- ブリッジ
- インプラント
入れ歯

歯を喪失した部分に合わせてつくった義歯を、残っている歯にバネ(クラスプ)で引っ掛けて固定するという方法です。取り外しが可能で、総入れ歯から部分入れ歯(1本から可能)まで、広く対応できます。保険診療内で入れ歯をつくることにご対応しています。 一方で、当院では自由診療においては、審美性を高めるとともに、60~70歳代の方に対して「80~90歳代になっても噛める入れ歯」の土台を整えることを目指しています。 いくつになっても「将来を見越して」を意識し、精密歯科治療の実践でそういった高度な技術のご提供に尽力しています。
メリット
- 取り外しができるため、お手入れが簡単にできる
- 健康な歯を削らずに欠損部分を補える
- 治療期間が短い
- 保険診療なら費用が抑えられる
デメリット
- 保険診療の入れ歯は、噛み心地があまりよくない
- 痛みや違和感をおぼえることがある
- 食事のときにしっかり噛めないことがある
- 歯を失った部分の骨がやせていく
- 噛み合わせが変わっていき、調整やつくり替えも必要になる
ブリッジ

失った部分の両隣の歯を削り、それを支えにして義歯を装着するという方法です。 両隣の歯に橋を架けるような形になるため、「ブリッジ(橋)」と呼ばれています。
メリット
- しっかり固定されるので、違和感が少ない
- 治療期間が短い
- 自由診療であれば、より良質な素材で見た目もカバーできる
デメリット
- 両側の歯を削って支えにするため、負担がかかり、健康な歯も悪くなるリスクがある
- 歯が少なかったり、支える歯がなかったりという場合は適応できない
- その他のケースでも、適用範囲に制限がある
インプラント

歯を失った場所の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付けます。 本物の歯に近い見た目や機能を再現します。
メリット
- 天然歯とほぼ同じ力で噛むことができる
- 治療の際、周りの歯を傷めることがない
- 自分の歯と同じように日々のお手入れができる
- 入れ歯のようなバネなどが外から見えず、審美性が高い
デメリット
- 入れ歯・ブリッジにはない、外科手術が必要となる
- 歯周病が重かったり骨の量が少なかったりという場合は要検討となる
- 4~6ヶ月・5~7回程度の治療期間・治療回数が必要になる
- 自由診療(自費)となるため、費用がかさむ
治療回数・治療期間
治療回数 | 5~7回程度 |
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治療期間 | 4〜6ヶ月 |
※症例によっては、骨造成(GBR)などの追加治療が必要になり、回数が増える場合もあります。
※治療後も 定期メンテナンス(3〜6ヶ月ごと)が必要です。
治療費
CT撮影(1ブロック毎に) | 3,300円〜16,500円 |
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ガイデットサージェリー(ステント、診断料) | 38,500円(1本)/2本以上は1本あたり5,500円 |
埋入処置(1回につき、器具滅菌料込み) | 242,000円/1本あたり |
GBR(骨の増量) | 55,000円~110,000円 |
サイナスリフト(上顎 奥の骨の増量) | 220,000円 |
ソケットプリザベーション(抜歯時の骨の温存) | 11,000円~33,000円 |
プロビジョナルレストレーション | 15,000円 |
二次手術 | 22,000円 |
セラミッククラウン | 110,000円 |
メタルクラウン | 77,000円 |
※費用はすべて税込です。
当院のインプラント治療
インプラント治療の流れ
Step1
- ・患者さまの全身状態の問診と口腔内の状態の診査を行います。
- ・顎の骨の量と質を記録するため、口の中の型を取り、レントケゲン・CT撮影を行います。
- ・これらのデータを用いて、お一人おひとりの患者さまに適した治療計画を立案します。
Step2
- ・局部麻酔をかけて、インプラント体を埋め込みます。
- ・インプラント体と骨が結合するまで、期間をおきます。
- ・治癒期間は、インプラント体の種類、骨の健康状態、体調によって異なります。
Step3
- インプラント部分の精密な型取りを行います。
- ・患者さまに適したアバットメントのデザインを選択し、装着します。
Step4
- ・アバットメントに適合し、患者さまの歯の形と色に合わせた人工歯をつくります。
- ・口腔内にぴったりと合うことを確認し、インプラント体の上に取り付けます。
Step5
- ・天然歯と同様に、よくお手入れしてください。
- ・毎食後、そして、就寝前に、丁寧に歯磨きをしてください。
- ・歯ブラシは柔らかいものを使用し、定期的に交換してください。
- ・定期的なメンテナンスを受けてください。
よくある質問(FAQ)
- Q インプラントの手術に痛みはありますか?
- A 手術中できるだけ痛みがないよう、局部麻酔をします。広い範囲に数多くのインプラントを入れる場合や、特殊な手術の場合に、痛みを軽減するさまざまな療法を行うこともあります。詳しくは、ご相談ください。
- Q インプラントの治療費はどのくらいかかりますか?
-
A
インプラントは、健康保険が適用されないため、高額になることがあります。
しかし、インプラントのメンテナンスをきちんと行えば、長期にわたって機能と見栄えを保つことが可能であり、豊かなライフスタイルが実現します。
- Q インプラントをしていることは他人に気づかれますか?
- A いいえ。インプラントの人工歯は、天然歯の形・大きさ・色に合わせてつくられます。
- Q インプラントは何でできていますか?
- A インプラントは純チタンでできています。これは、生体組織に適合しやすく、信頼性の高い材質です。
- Q インプラントはどのくらいもちますか?
-
A
歯科医師による綿密な治療計画と適切なメンテナンスを行うことにより、長い期間にわたって機能させることが可能です。
しかし、インプラントの周りに歯垢が付いていると天然歯と同様に歯周病のような状態になります。インプラントを長持ちさせるためには、毎日丁寧に歯磨きし、必ず定期検診を受けてください。
- Q 治療全体ではどのくらいの時間がかかりますか?
- A 治療期間は患者さまの状態と治療計画によって異なります。通常4~6ヶ月ですが、詳細については担当医にご相談ください。
- Q インプラントは何本くらい入れればいいのですか?
- A 抜けた歯1本に対して必ずしも1本のインプラントを入れる必要はありません。顎の骨の質と量によっては入れることができない場合もあります。
- Q インプラントの治療を受けるための年齢制限はありますか?
- A 骨の成長が終わっているかどうかが基準になります、通常、骨の成長は18~20歳頃に完了しますが、個人差があります。年齢の上限はありません。
- Q 糖尿病などの慢性疾患があってもインプラント治療を受けられますか?
- A 医師の指導のもとに十分にコントロールされていれば大丈夫ですが、状態によってはインプラント治療ができない場合があります。まずはご相談ください。
- Q 歯周病があってもインプラント治療を受けられますか?
- A 歯周病があって口腔内の衛生状態がよくない場合は、インプラントを埋め込むことはできません。インプラント治療を受ける前に、歯周病を治療する必要があります。